マンスリーレポート(2022年8月) - エニグマ1号ファンド
マーケット概況
8月の日経平均は、前半と後半で大きく異なる様相を呈することとなった。
月初からは、アップルやアマゾンなどの米国ハイテク企業の明るい業績見通し、日本の半導体関連株を中心とした好決算銘柄への買い、及び円安進行による輸出企業への買いといったプラス材料によりじりじりと値を上げた。
さらに連休明けの8/11からは、米国のCPI(消費者物価指数)、PPI(卸売物価指数)といった物価関連の経済指標が予想外に鈍化したことによりインフレ懸念が後退したことや、日本においては相場の動きに順張りで投機するCTA(商品投資顧問)の先物買いによって8/17にかけて終値ベースで前月比+5.1%の水準まで急騰した。
しかしこの日を境に、相場の短期的な過熱感が意識され持ち高調整や利益確定売りが優勢となり29,000円を再び割り込んだ。その後、中国の利下げ、日本においては円安の継続、コロナ水際対策の緩和検討などのプラス材料があったものの、米国長期金利の再上昇によるインフレ懸念、欧州でのロシア産ガス供給の逼迫懸念といったマイナス材料の影響のほうが強く、じりじりと値を下げていった。
そして8/26夜に米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長が経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)にて、経済が減速したとしてもインフレ抑制のために積極的に利上げするという金融引き締めへの強い決意を示したことから全世界の株価が大幅に下落する中、日経平均も週明けの8/29には28,000円を割り込んだ。
月次でみると日経平均は+1.04%、TOPIXは+1.18%の上昇となった。
当月のポジション推移及びパフォーマンス
8月の相場は先物買い主導で大きく上昇する場面があったものの、中長期目線の投資主体による資金流入は確認できない状況が続きました。また、特にジャクソンホール会議を機に、改めて各国中央銀行の金融引締め姿勢に対する警戒感と景気の先行き懸念が強く意識される流れとなったため、当ファンドは7月末から継続しているショートポジションを維持しました。その結果、当ファンドの月次トータル・リターンは▲1.46%となりました。
日経平均は年初来▲2.3%とほとんど変化していませんが、これは年初来20%以上の円安に因るところが大きく、ドル建てでは▲20%以上下落しています。現状の為替水準が購買力平価の観点からは投機的な水準であることに鑑みると、マクロの観点からは現時点での”売り”は合理的な判断であると考えます。

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