マンスリーレポート(2026年8月) - エニグマ1号ファンド
マーケット概況
8月の日経平均は、世界的な人工知能(AI)・半導体企業の好決算・強い将来見通し等のプラス要因の影響が、米国・イラン戦争の終結への合意期待の後退による原油価格の高止まり、日米長期金利の急騰による借入コストとインフレへの懸念増大等のマイナス要因の影響を上回ったことで上昇した。
月初は、先月末の夜に日米両政府が円買い協調介入を実施し、為替市場で円相場が一時1ドル155円前半まで急伸したことで、輸出関連銘柄が大きく売られ、株価指数は大幅下落で始まった。
しかしその後は、米大統領がイランとの協議実施を明らかにし、米財務長官もホルムズ海峡再開についてイランと合意する可能性があるとの見解を示したことで、米国とイランの和平合意への期待が高まり、また7月の米製造業景況感指数(ISM)が約4年ぶりの高水準となったことで、米経済の堅調さが改めて認識され、AI関連企業の第2四半期の好決算も相まって、日本市場においても半導体関連株が買われ、株価指数は上昇トレンドとなった。8/17(月)には69,000円を超える水準まで上昇した。
しかし8/17夜以降、米国とイランの和平合意への期待が一転して後退すると、原油価格の高止まりがインフレを押し上げるとの懸念から、日米長期金利が上昇したことを受けて、割高感があったAI・半導体関連銘柄が世界的に急落すると、日経平均も大幅に下落し、8/24(月)には65,500円程度の水準となった。
終盤においては、国内主要企業の総じて堅調な決算が再確認され、またアジア市場では、ハイテク株比率の高い韓国総合株価指数(KOSPI)と台湾加権指数が急回復し、かつ8/27(木)早朝に半導体大手エヌビディアが発表した第2四半期決算が市場予想を上回り、将来についても強気の見通しを示したことで、株価指数は再度上昇トレンドとなった。最終的に8月は66,300円台で終えた。月次でみると日経平均は+3.0%、TOPIXは+3.8%の上昇となった。
当月のポジション推移及びパフォーマンス
8月の当ファンドは、日本企業の26年度第1四半期決算の堅調さ、及び日米両政府の円買い協調介入による円相場の急伸等に基づき、8/3(月)、売りから買いに変更し、レバレッジは0.45倍から0.18倍に縮小しました(*1)。
その後、日本銀行の9月会合での政策金利引き上げはほぼ既定路線との市場観測の広がり、及び米半導体大手エヌビディアの市場予想を上回る決算と強気見通し等に基づき、8/28(金)、買いを維持し、レバレッジを0.18倍から0.25倍に拡大しました(*2)。
結果として月次トータル・リターンは+1.61%となりました。今後の日米欧主要中央銀行の金融政策等を注視しながら、引き続き適切なリスク管理をもとにリターン向上を目指します。
1 株価リターンモデルのシグナルは"売り"から"買い"に変化し、日経平均の実際の価格は株価水準モデルの理論価格より高い水準であった。
2 株価リターンモデルのシグナルは"買い"継続、日経平均の実際の価格は株価水準モデルの理論価格より高い水準であった。

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