マンスリーレポート(2026年7月) - エニグマ1号ファンド
マーケット概況
7月の日経平均は、主に世界的なAI(人工知能)市場への過剰な投資に対する不安により大幅に下落した。一方TOPIXはAI関連銘柄から引き揚げた資金が金融や好決算銘柄に流入(セクターローテーション)したことで小幅に上昇した。
序盤は、米国のハイテク株高を受けたAI・半導体関連銘柄への買い、1日公表の6月日銀短観での業況判断指数(DI)が市場予想を大きく上回ったことによる景気の底堅さへの好感から株価は70,000円前後で推移し、更に自動車や内需関連など出遅れ感が大きかった業種へ買いが入ったことで、7/6(月)にTOPIXは最高値を更新した。
しかし中盤は、7/7(火)の韓国サムスン電子の第2四半期決算(速報値)が、市場予想を上回る結果であったにもかかわらず、投資家の高い期待を上回ることができず株価が大幅下落したことを契機に、世界の半導体株が大幅下落した影響を受け、日経平均も大幅な下落トレンドを形成した。またイランがホルムズ海峡を通航しようとした商船を攻撃したことを受け、7/7(火)から米国が連日イランに報復攻撃を実施したことも下落に拍車をかけた。7/17(金)には64,000円程度の水準まで下落した。
終盤においては、売り込まれていた半導体関連株の上昇や、日銀の利上げを意識した銀行株の上昇によって株価は一時66,000円台まで回復したものの、その後、米ハイテク大手のグーグルの決算を受けてAIへの巨額投資に対する懸念が再燃し、その連鎖によって半導体関連株のウェイトが高い韓国総合株価指数(KOSPI)が連日大幅下落したことで、日経平均も7/29(水)には61,000円台まで急落した。しかしその後は国内半導体検査装置大手のアドバンテストの好決算や、その他の好決算企業に買いが入ったことで株価は持ち直した。
最終的に7月は64,300円台で終えた。月次でみると日経平均は▲8.1%の大幅下落、TOPIXは+0.2%の小幅上昇となった。
当月のポジション推移及びパフォーマンス
7月の当ファンドは、世界の半導体株安の影響を受けて日経平均が下落トレンドを形成する中、売りを継続しました。終盤においては、米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が据え置かれたものの、当局者の間で利上げ支持が広がっていることが示唆されたことで9月会合での利上げ観測が強まったこと、及び外国為替市場で日本政府・日銀による円買い介入が実施されたこと等のマクロ要因による相場変動を踏まえ、7/28から7/30夜間にかけて、売りを維持しつつ、レバレッジを0.26倍から0.75倍のレンジで機動的に変化させました(7月末時点0.45倍)(*1)。結果として月次トータル・リターンは+3.72%となりました。
1 株価リターンモデルのシグナルは"売り"、日経平均の実際の価格は株価水準モデルの理論価格より低い水準と高い水準に跨るレンジで大きく変動した。

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