マンスリーレポート(2026年6月) - エニグマ1号ファンド

マーケット概況

6月の日経平均は、主にAI(人工知能)市場の今後の成長、米国とイランの和平交渉の進捗に関する情報に影響を受け、乱高下する展開となった。月間ではAIに関する期待が、AIへの過剰な投資に対する不安を上回り、日経平均は大幅に、TOPIXは小幅に上昇した。序盤は、AI・半導体企業の好決算、半導体大手エヌビディアの新製品発表、AI開発大手アンソロピックの上場申請発表等に基づくAI関連市場の成長期待を背景に、株価は急騰し、6/3(水)に初めて68,000円台に乗せ最高値を更新した。

しかしその後、AI・半導体関連株の利益確定売り、イスラエルの空爆に対するイランの報復攻撃、及び米のイランに対する再攻撃の示唆による中東情勢の緊張の再燃等により、6/10(水)には63,000円台前半まで株価は急落した。

しかし中盤は、一転して上昇に転じた。6/11(木)深夜の米のイランへの攻撃計画の中止の表明、及び6/14(日)深夜の米とイランの戦闘終結に向けた覚書への合意、6/16(火)の日銀会合の市場予想通りの無難な結果・副総裁の会見等を通じて、6/22(月)には日経平均は6日連続で最高値を更新し、72,000円台まで急騰した。

終盤においては、日経平均が8日続伸で8,000円あまり上昇するなど歴史的な急ピッチの上昇が続いてきたことによる利益確定売り、半導体メモリー価格の高騰でAI投資が減速しかねないとの懸念、AIデータセンター建設への巨額投資の投資回収性への懸念等により、株価は下落し、70,000円を挟みもみ合う展開となった。最終的に6月は70,062円で終えた。月次でみると日経平均は+5.6%、TOPIXは+0.9%上昇した。

当月のポジション推移及びパフォーマンス

5月米消費者物価指数の伸び加速、及び欧州中央銀行による政策金利引き上げ等に基づき、6/11夜間から6/12にかけて、買いから売りに変更し、レバレッジを0.08倍から0.26倍に拡大しました 1

さらに、日銀による政策金利引き上げ、米・イラン覚書締結後の和平交渉の不透明感、米連邦公開市場委員会における26年のインフレ率予想の引き上げ等に基づき、6/18未明から6/18夜間にかけて、売りを維持し、レバレッジを0.26倍から0.75倍に拡大しました 2

結果として月次トータル・リターンは▲1.46%となりました。6月中盤までAI・半導体関連銘柄が市場を牽引しましたが、終盤には投資回収懸念等から同セクターの株価に調整が入り始めたこと、また市場の変動率が高い状態が継続していること等を踏まえ、引き続き適切なリスク管理をもとにリターン向上を目指します。

1 株価リターンモデルのシグナルは"買い"から"売り"に変化し、日経平均の実際の価格は株価水準モデルの理論価格より割高な水準であった。
2 株価リターンモデルのシグナルは"売り"継続、日経平均の実際の価格は株価水準モデルの理論価格より割高な水準であった。

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