マンスリーレポート(2024年9月) - エニグマ1号ファンド

マーケット概況

9月の日経平均は、月間では9月配当権利落ち分を考慮すると若干の下落に留まったが、月中は、日本銀行の政策決定会合・自民党総裁選・米連邦公開市場委員会(FOMC)会合・米大統領選候補者テレビ討論会とった金融・政治イベント毎に、将来の日米金利差に対する市場の思惑が大きく変化し、株価上下の幅が4,000円以上となる荒れた相場となった。

月初は為替市場での円安・ドル高進行により上昇したものの、その後米国ハイテク株の急落、米国景気減速懸念、為替市場での円高・ドル安進行等のマイナス要因が重なり、株価はじり安となった。更に9/11(水)の米大統領選候補者テレビ討論会で、民主党候補ハリス氏が共和党候補トランプ氏よりも優位になったとの見方から、35,000台まで下落した。

しかし、その後米国消費者物価指数(CPI)のコア指数が市場予想を上回ったことで、米国の大幅利下げ観測の後退により、為替市場にて円安・ドル高に反転し、株価は上昇に転じた。更に9/18(水)深夜に米連邦準備理事会(FRB)がFOMCで0.5%の大幅利下げを実施し、かつFRB総裁が年内追加利下げの可能性を示唆したことで、米国がリセッション(景気後退)を回避する期待が再燃し、株価は一気に上昇トレンドを形成した。

更に終盤においては、中国の相次ぐ追加金融策発表、自民党総裁選で、「アベノミクス」政策継承などを掲げる高市氏が勝利する期待等により、為替市場にて円安・ドル高(1ドル=146円台)が進行したことで、株価は40,000円をうかがう水準まで上昇した。

しかし月末9/30(月)に、27日夕方の自民党総裁選で市場予想に反し石破氏が勝利すると、石破氏の経済政策への警戒感・不透明感や、為替市場で円高・ドル安(1ドル=141円台)までの急進により、幅広い銘柄が下落し、約2,000円程度の大幅株安となった。

結果として9月は37,900円台で終えた。月次でみると日経平均は▲1.9%、TOPIXは▲2.5%下落した。

当月のポジション推移及びパフォーマンス

9/19(木)未明、FRBは政策金利の0.5%引き下げを決定しました。政策金利の引き下げ後、米主要株価指数は、大幅利下げ観測の期待から事前に買われていた反動等で下げる場面があったものの、その後は最高値を更新するなど、堅調な地合いが継続しました。

9/23(月)夜、S&Pグローバルが発表した9月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)は、サービス業の鈍化と製造業の一段の落ち込みを受け、総合指数が好不況の分かれ目となる50を下回りました。

9/24(火)、中国当局は、低迷する国内景気や金融資本市場を下支えするため、7日物オペ金利や預金準備率の引き下げを含む一連の金融緩和策及び不動産・株式市場支援策を相次いで発表しました。

上記事象等を踏まえ、9/23夜間から9/24日中にかけて、ファンドポジションについて、買い(ロング)を維持し、レバレッジを0.25倍から0.375倍に拡大しました1

結果として月次トータル・リターンは▲0.43%となりました。

1 株価リターンモデルのシグナルは"買い"から"やや強い買い"に変化し、日経平均の実際の価格は株価水準モデルの理論価格より高い(割高な)水準であった。

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