マンスリーレポート(2023年1月) - エニグマ1号ファンド
マーケット概況
1月の日経平均は大幅な上昇となった。
序盤から中盤にかけては、米国の賃金インフレが鈍化したことや、12月米国消費者物価指数(CPI)が2年半超ぶりに前月比で下落したことで、米国連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待に伴う買いと、日本における円高・ドル安の進行、17~18日開催予定の日銀金融政策決定会合での日銀の金融緩和政策修正による金利上昇への警戒感に伴う売りが拮抗して、株価は膠着する展開となった。
しかし18日の日銀会合で金融緩和策の維持が決まると、市場に安心感が広がり日経平均は上昇に転換した。
更に終盤にかけては、中国の「ゼロコロナ」政策終了による景気回復期待を背景とした中国株高や、米国長期金利低下に伴う米国ハイテク株高が日経平均の上昇を後押しした。
月次でみると日経平均は+4.7%、TOPIXは+4.4%の上昇となった。
当月のポジション推移及びパフォーマンス
当ファンドの1月のポジション推移及びパフォーマンスは以下の通りとなりました。
- 昨年12月下旬以降、米国国債金利の低下にともない、為替がドル安・円高のトレンドとなり、過度の円安による日本経済への悪影響の懸念が和らいだ。
- 年初公表の消費者態度指数が、前月より改善かつ市場予想も上回ったことから、日本の消費マインド冷え込みに対する過度の懸念が和らいだ。
以上の事象等を踏まえた結果、株価リターンモデルでは"買い"のシグナルを確認。一方、日経平均は株価水準モデルの理論価格レンジより低い水準で推移。これに伴い、1/5(木)日中にファンドポジションについて、売り(ショート)から買い(ロング)に変更し、レバレッジも0.25倍から1倍に拡大した。
1/24(火)時点において、株価リターンモデルでは引き続き買いのシグナルを確認。一方、日経平均は株価水準モデルの理論価格レンジより高い水準まで上昇。これに伴い、ファンドポジションはロング(買い)を継続、レバレッジを1倍から0.25倍に変更。
1月の当ファンドは、国内の消費者マインドの市場予想以上の改善を受けて月初に買いポジションに転じたことで、日銀による金融緩和政策修正の思惑から大きく下落していた相場の転換後の上昇トレンドに終始乗ることができました。その結果、当ファンドの月次トータル・リターンは+5.57%となりました。

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